いまさら聞けない会計実務シリーズ【資産除去債務 Part4】

資産除去債務の4回目の解説です。

資産除去債務のポイントは、下記の3ステップに分類されます。

1、対象科目・対象債務の抽出
2、資産除去費用の見積り
3、資産除去債務算定シートの作成

今回と次回で「3、資産除去債務算定シートの作成」について解説してまいります。

資産除去債務算定シートの作成は、(1)割引率の算定 (2)資産除去債務額の算定を行ったのちに(3)利息費用の算定 (4)減価償却費の算定を行い、各期の会計処理に必要な数値を算定することになります。

 3、資産除去債務算定シートの作成

(1)割引率について

割引率は、信用リスクを反映させない「無リスクの税引前の割引率」です。原則として、(除却による)将来キャッシュ・フローが発生するまでの期間に対応した利付国債の利回りなどを参考に決定します。

実務的には、対象となる有形固定資産の取得時から除却時までの期間に対応する国債の利回りを使用することが多いと思います。国債の利回りを算出するに当たっては、近似する償還期限の加重平均により算定する方法が考えられます。

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(2) 資産除去債務額の算定

資産除去債務は資産除去費用を(1)で算定した割引率により現在価値に割り引いて算定します。

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上記で算出した資産除去債務額が有形固定資産の取得時(資産除去債務の発生時)に発生する債務額であり、負債に計上するとともに同額を有形固定資産の取得原価に含めて計上することとなります。

次回は資産除去債務算定シートを作成し、具体的な会計処理に落とし込むまでを記載してまいります。

 

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